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ブラックジョーク ―世の中ってそんなモンさ―
皆様初めまして。当新聞新米記者、石田 透子と申します。
あ、本名では御座いませんのでご安心を…
私は今回から3回、発行される新聞におきまして"理不尽"な内容の短編を連載していきたいと思います。
あくまでも"理不尽"がテーマですので、苦情などはどうか私にではなく事務所に…
それでは、宜しくお願い致します
―――フールさん――BlackJoke1弾
昔々、ある所にフールさんと云う優しいおじさんがいました。
フールさんは森に住んでいて、麓の村や森に住む小動物の悩みを聞いて解決するのが得意でした。
ある日、フールさんの家に村から一羽の雄鶏がやって来ました。
「フールさん。どうか私を………て下さい」フールさんには小さくて聞こえませんでした。
「え?なんだって?」
雄鳥はもう一度言いました…
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「ゲンブン!」短編小説
記者 石田透子
"SP2" スペシャル・アニマル・アビリティ
「待て−!」
数人の男が私を追い掛けて来る。もちろんいい意味で追い掛けてられてるのではない。
「嫌ですよ−!」
元沢 黄泉(もとざわ よみ)、彼女は外見から見ればどこにでもいる小六の女子。本人も知らなかった事実のせいでSA2センターに連れていかれた。
もう!なんで私がこんな目にあわないといけないわけ?
走っていると微かに開いてるドア。誰もいない事を願って男どもにばれない様に部屋に入った。
「ハァ、ハァ…。」
自分の息遣いと心臓の鳴る音が聞こえる。
必死に逃げて来たせいで、誰かがいる事に全く気付かなかった。
スゥ−…スゥ−…
私と同じ位の少年が眠っていた。しばらくここに居させてもらおう。
「…お客さん?」
まずい、気付かれた。職員を呼ばれたら何されるか分からない。
強制的にここに連れて来らされたけど一体、何をさせるつもりだったの?
「聞こえてる?」
「ねえ。ここってどこ?無理矢理連れて来られたから全然分からないの。」
これで職員呼ばれたら終わりだ…。
「!!!…もしかして新人だった?…しかも無理矢理てお疲れだったな。」
寝たきりだった少年、生野 多知 (いくの たち)が説明する事には、私がSA2センターに連れて来られたのは、私にはSpecial Animal Abilityという自分の精神の中に特別な能力を与える動物がいるからだという。
「でも、どんな能力を持ってるか知らないよ?」
「職員さんは多分黄泉がどんな能力を持ってるか調べようとしたんだよ。…ただな、動物と心の中で動物と会えるまで、どんな能力持ってるか、検査しても分かんないんだよな…。」
多知の話してる顔は何故か辛そうだった。気になった事がある。
「ねえ、多知の能力って何なの?」
下を向いて考え込む多知。気聞いてまずい事だったのかな…?
「聞きたいか…?」
気になる。嫌だったら教えなくていいと言ったが、教えてやるよ。と言ってくれたので、教えて貰う事にした。
なかなか開けようとしない口から出た言葉は…
「ボンベイ型の血液をある程度飲まないと、生きられない…。」
え?…それって能力なの?しかも…
「私、ボンベイ型なんだけど…。」
本当の事だけど言ってよかったのか?多知は布団の中に潜り込みながら言う。
「…飲みたくないんだよ。ボンベイ型ってスゲー希少価値のある血液型だって聞いてるし。」
つまり…
「多知って、死んじゃうの?」
聞きたくない。でも、聞かないといけないかもしれない。
「後一ヶ月位…。」
一ヶ月…後、そんなに短い時間しか多知は生きられないの?
やっぱり放っておけないよ!もうすぐ死ぬかもしれない人が目の前にいるのに!
「やっぱり私の血あげるよ。」
「ダメだ…ゲホッゴホッ…ガホッ!!!」
多知の口から赤く、生ぬるい液体が吐き出される。身体の限界が近いのだろう。
「生野君!大丈夫ですか!?」
その声と共に何人かの看護婦と職員が入って来た。
「こら−!お前、こんな所に居たのか−!今すぐ検査室に直行しろ−!!」
強引に腕を捕まれ私は検査室に連れていかされた。
何やら分からない機械があちらこちらに転がっている。
検査はそんなに痛いものでもなく、血圧測定みたいに腕を通すだけだった。
結果はというと…「不明」
…どうやら生野の言った通り、私にはまだ能力がないらしい。少しでも期待していた自分が馬鹿らしく思えた。
数日後…
「ゲンブン!」長編小説
記者 嵐会陸
――問1――イージー問題――
□、○、△に入る文字は何?
1) SMTWT□S
2) OTTFFSS○
3) DRM△SRS
入る文字はアルファベットです。すべて規則的に並んでいます
1と3は繰り返します。SMTWT□S SMTWT□S…
――問2――最難関―
こちらは省略させていただきます。
見たい場合は原作閲覧室で見てください
記者 岡山弘
秋らしい季節になり過ごしやすくなりました。
季節の変わり目は体に十分ご注意ください。
なんていっても「食欲の秋」ですから。
また、読書には最適な気候ですのでそちらのほうも挑戦してみては?
新しい「ゲンブン!」というコーナーを見てください
(今回の場合は「Special Animal Ability」と「Black Dark」)
明日の月光 ver.2008 Page2
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